遺伝子検査と将来

遺伝子検査と将来

遺伝子検査と将来1980年代後半、国際プロジェクトでもある「ヒトゲノムプロジェクト」が開始され、世界各国のプロフェッショナルが多数参画し研究を続けてきました。約20年の時を経て約30億塩基対の配列情報の解析を終えた結果、ヒトの遺伝子は当初約10万個と想定されていたものが約2万個だったことが判明すると同時にncRNAが多数存在することも明らかになりました。

そうした研究成果を皮切りに「ヒトゲノム」に関する多くの革新的な研究結果が多数発表され、iPS細胞の研究にゲノム情報が活用されたことはご存じの方も多いと思います。

遺伝子解析技術も大きく進歩を遂げ、以前は遺伝子解析に莫大な費用と時間がかかってましたが、現在ではわずか1,000ドル以下のコストにもかかわらず数日程度で結果が出るまでになりました。これだけの技術的進歩は現代医学に大きな躍進をもたらし、生活習慣病の予防や個人の体質に応じた投薬などに応用できることが注目を集め、あらたに「バイオ産業」や「ゲノム医療」といった分野を創出しました。

遺伝子検査受託と個人情報への考え遺伝子検査にはヒトの遺伝子を検査する「ヒト遺伝子検査」だけでなく、ウイルスや細菌等の外因性因子を調べる「病原体遺伝子検査」の2分野に大別されます。

遺伝子検査は医学的観点から見れば非常に重要な個人情報と考えることができます。そのため、誤った結果を出さないよう検査品質の標準化や精度の追求がなされてきました。OECDが2007年に「分子遺伝学的検査における質保証に関するOECDガイドライン」を公開、日本国内でも2011年12月に「遺伝子関連検査における検体品質管理マニュアル」が公表されました。

当社ではそうしたガイドラインを遵守することはもちろんのこと、多くの国内外研究機関と提携し高精度な検査体制を確立しています。

そして、今後もそうした提携機関と協力しながら更に検査領域を広げていく予定です。とはいえ、安易な受託検査は行っておりませんのでまずは一度お問合せいただけますと幸いです。

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